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ロードスター30周年記念車のDNAはプロトタイプが原点
2019年4月5日(金曜日)オートモビルカウンシル(AUTOMOBILE COUNCIL)2019にて
掲載日:2019年4月22日(月曜日)
記 :アイスタイル(eye-style)
NAの前身となった自走可能なプロトタイプがこの「V705」
1985年製造ということなので、34年前に制作されたプロトタイプということになる。
本当にありがたい、34年もこのクルマを大切に保管されているため、ほぼ当時の状態を保っている。
これは凄いことだと思う。。
▼ロードスター30周年記念車が出るまで軌跡(一部)
1983年 ライトウェイトスポーツ(LWS)検討
1985年10月 プロトタイプ車両でアメリカ西海岸サンタバーバラで商品としての可能性を実証
1987年9月 マツダ社内でデザインフリーズ
1989年2月 アメリカシカゴオートショーでマツダ「MX−5アミータ」発表
1989年9月 ユーノスロードスター発表
:
2019年4月5日 ロードスター30周年記念車発表
このクルマのDNAがロードスター30周年記念車へも繋がっていると思うとワクワク感がとまらない。
街の人々の声が成功に導く
1983年、マツダ社内で発足したライトウェイトスポーツ(LWS)開発プロジェクト(開発コードは「P729」)
案内板によると、、
1984年11月にLWS計画の方針がきまったが、当時のマツダにはこのプロジェクトに係わる人員が不足していたため、イギリスの自動車エンジニアリング会社のインターナショナル・オートモーティブ・デザイン(IAD)社に自走可能なプロトタイプの制作を委託したとのこと。
デザインは北米デザインスタジオのデザイナー・モデラーが現場で監修、パワートレインは4代目ファミリア、サスペンションは初代RX7など、主要コンポーネントは当時のマツダ車から流用したとのこと。
赤で塗装された自走可能なこのプロトタイプは1985年9月に完成。
アメリカでの手応えを確認すべく、カリフォルニア州サンタバーバラへ送り、街中を走らせたとのこと。
マツダであることを悟られないように配慮したが、待ちの人達には大いに興味を示し、多くの質問を受け、参加した担当者はこのクルマの成功を確信したとのこと。
確か横浜R&Dセンターで同じのを観させて頂いた。
確か2018年7月だったと思う。
その時の案内版には
さらに、、、
オープンカーには最高のアメリカ西海岸での走行シーン、周囲のドライバーや歩行者たちの反応やドライバーなどから
「欲しい・どこで売っている?」
などと迫られ、このようなピュアな市場の反応から成功を確信したとのこと。
ひと目見れば欲しくなるライトウェイト・オープン
そりゃー、このプロトタイプが歩いている横を走っていたら目が釘付けになるのは間違いない!
しかも西海岸で気候も良く、まさにオープンカーに打って付けとくれば鉄板だと思う。
綺麗なレッドカラーを身にまとい、内装もこだわりがありシートとマットまでレッドで統一され、ダッシュボードからドア周りは明るいホワイトベージュで演出
見ていて気持ちよさが伝わってきます。
作り手の気合いが込められています。
横浜R&D展示のプロトタイプ
丁度、2018年の7月に横浜R&Dへ行った時にも同じプロトタイプが飾られていたときに、ボンネットとソフトTOPの可動部分がオープンされた時の写真がありましたので、合わせて貼り付けておきます。
なんと、、
逆アリゲーターでボンネットが大きく解放してます。
この中のエンジンルームは・・・
とてもシンプルです
パワートレインはファミリアからの流用です。
今のエンジンルームとは比べものにならないくらいのシンプルさが逆に良い感じです。
幌の仕舞い込み部分ですね。。
カバー自体は格好いのですが、使いやすさは今のとは別物かな。。
後方からの撮影。
このプロトタイプが制作されていなかったら、初代ロードスターNAが発売されていなかった、すなわちロードスター30周年記念車も出ていなかったということになる。
本当に感謝です。
初代ロードスター・クラブレーサー日本初公開オートモビルカウンシル2019
記 アイスタイル(eye-style)
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